通信添削

私も中学生の時にある有名な通信添削をやっていました。付録などがとても魅力的なものだったことは覚えているのですが、添削を提出していたかというと・・・多分1回か2回くらい頑張って提出したと思いますが、あとは机の上に置きっぱなしにしていました(笑)。また、高校生になって難関大学を目指すために、別の通信添削を始めたのですが、難しすぎてすぐに辞めてしまいました(笑)。

何が言いたいかというと、「通信添削は、自分の力で勉強できない生徒さんには意味がない」ということです。もしご家庭の生徒さんが、現在学習習慣を身につけていない状態であれば、通信添削を始めても学習習慣の形成に何の役にも立たず、いたずらに時間を無駄にするだけに終わる可能性が高くなります。値段が市販の問題集よりも高いので何となく効果が高そうな印象を持ってしまいがちですが、通信添削が市販の問題集よりも良い点は特にありません。ですから、自分の力で勉強ができる生徒さんであれば、わざわざ通信添削を利用しなくても本屋に売っている参考書や問題集を使って勉強すればよいのです。

通信添削の広告を見ると、「学習塾と比べてこれだけ安い!」と書いてあるものをよく見かけますが、通信添削は学習塾の代わりにはなりません。なぜなら生徒さんの学習に対して、通信添削は学習塾ほど強い働きかけができないからです。学習塾であれば、授業で生徒さんの様子を見ながら指導のやり方をいくらでも変えることができますし、生徒さんの質問にもすぐ答えることができます。一方、通信添削はいろいろなパターンがあるといっても結局は参考書や問題集のようなものが郵送されてくるだけですし、生徒さんの質問にもすぐに答えることはできません。通信添削と比較すべき対象は本屋に売っている参考書や問題集であって、塾と比較するのは間違っているのです。

生徒さんが自分の力で勉強できる学習習慣を身につけていないのであれば、決して通信添削を選ぶべきではありません。そして、自分の力で勉強できる学習習慣を身につけているのであれば、料金の高い通信添削を選ぶ必要はなく、市販の参考書や問題集で勉強すればよいのです。

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