東京圏と愛知県の差

今日は私の小学生時代の思い出について話をしたいと思います。

今から20数年前(笑)、ちょうど5年生になってすぐ私は名古屋市内から神奈川県の、とある市に引っ越していきました。その頃は勉強に対して特に関心もなく、日々ドッジボールや野球をしていました。今の子と違って、私の場合は何のお稽古事にも通わせてもらえなかったので、学校が終わると毎日遊び呆けていました。

ただ、名古屋に住んでいた頃と比べて塾に通っている友達が多いなあ、というのは感じていました。小学校6年生になるとクラスの友達でも、中学受験の話をする子が増えてきました。その頃は、「なんでわざわざ遠い私立中学に行くんだろう?」くらいの意識しかなかったのですが、それでも塾に通っている子が算数でいろいろ自分が知らないことを知っていてびっくりしたのは覚えています。

ある時小学校で国語と算数のテストがあり、順位が廊下に張り出されることになりました。1クラス40人ちょっとだったので、1学年で180人弱くらいいたと思います。それは、生まれて初めて勉強で順位をつけられた時だったので、今でもはっきり覚えているのですが、22番でした。今考えると、「微妙な」順位だったのですが、30番までは廊下に名前が張り出されたので、とりあえず喜んでいました。ただ、その時に上位を占めていたのは、ほぼ全て「中学受験をする人たち」だったのです。

それからしばらくして小学校を卒業する時に、同じ小学校にいた友達が、「開成」とか「武蔵」とかいう中学に行くということを聞いて、そういった中学がどれくらい難しいのかはよくわからなかったのですが、その人たちが別の世界に行ってしまったような気分になったのでした。

今は笑って話せることですが、その当時は「私立中学に行く人は頭がいい特別な人」というイメージを持っていました。そしてそういったイメージはもし私がずっと名古屋に住んでいたら味わうことがなかっただろうと思います。

何が言いたいかというと、東京圏にいると受験というものに対してもっと真剣に取り組まざるを得ない状況になります。それだけに生徒さんはもちろん、お父さん・お母さんも教育に真剣に取り組んでいます。

愛知県は教育に関して恵まれた環境にあると思いますが、教育に対する意識はやはり東京圏と比べて低いと言わざるを得ません。実力のある人が地元の大学で満足してしまうのは本当にもったいないと思います。

うちの塾に来る生徒さんには、近いというだけで地元の大学に行くのではなく、自分にとって本当に魅力的な大学を日本全国から探して進学してほしいと思います。また、そういう目標を持てるよう、いろいろな面でサポートをしてあげたいと考えています。

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